『よっしゃベンチプレスするか!』
『まずはラックアップ……ガン!…おぉっと!』
『まぁ、いいやとりあえずやろっと…』
『ふん!ふん!もう無理ぃぃ…あぁっ!ラックに戻せないぃ…ヤバいっ!!』
筋トレを趣味としている方でベンチプレスをしている最中にこんなシチュエーションよくありませんか?
ラックアップ(持ち上げて始める時)やセットが終了して戻す時などに、バーベルを支えるラックの爪(フック)が邪魔になり当たってしまう場面はよく遭遇します
朝活オジサンは初心者の頃や慣れないラックを使用した際に、コレが原因でせっかく重量を上げてチャレンジしようとしてもバランスを崩して失敗してしまったことがあります。
今回、そんな爪の攻略方法の一つとして朝活オジサンが通っているエニタイムフィットネスのラックの深さを実際に調べて、どのラックの爪がベンチプレスに向いているかどうかを比較してみました。
ラックの爪とは
写真にあるようにパワーラックやハーフラックなどのバーベルを引っ掛けるフックのことを指します。ラックの種類(パワーラック・ハーフラック・ベンチプレス台)によっては深さや幅が変わり、中にはベンチプレス愛好家にとって攻略が難しいものもあります。
爪が深いとどうなる?
ベンチプレスしている中で爪が関係するのはラックアップというフォームを固めて開始する前のラックから外す場面や、終了した後のラックへ戻す場面です。
『たかが、外しと戻しだけでしょ』と考えている人はベンチプレス愛好家の中にもいらっしゃるかと思います。
しかし、この開始前と終了後がスムーズにできない事で損をしている方が多く、効率よく高重量を挙げてトレーニングの質を高めることができていません。
開始時に比べて終了後の戻しは関係なさそうですが、終了時は戻せずに時間がかかったり、急激に落下させてしまったりと肩にとって大きな負担となります。こういった負荷による怪我のリスクを避けるため終了時の戻しもスムーズに行う必要があります。
エニタイムフィットネスのラック種類
プリコー(Precor)
朝活オジサンが今まで通ったエニタイムの中で最も多かったメーカーです。パワーラック・ハーフラック両方ありパワーラックとハーフラックでは爪(フック)接地穴の高さが若干変わります。
ハンマーストレングス(HAMMER STRENGTH)
SNSやトレーニング仲間・先輩方に聞くとこのハンマーストレングスのラックを置いているところが多い印象です。エニタイムではLife Fittnessというブランドの中にあり、エニタイム店舗のホームページ上メーカー表記はハンマーストレングスではなくLife Fittnessと表記されています。
トルク(TORQUE)
エニタイムフィットネスが使用しているメーカーの中でこのトルクは非常に少ないかと思います。実際にエニタイムで使用されているトルクのラックはマルチラック(ファンクショナルラック)の一部分となっているハーフラックしか見たことはありません。
爪の深さ・形状比較
コの字型になっているベンチプレス公式台とは異なり、エニタイムにあるパワーラック・ハーフラックの爪の形状は基本的にはV字型のものが多いかと思います。それを踏まえて先程説明した3つのメーカーの爪の深さと形状を確認・比較していきましょう。
今回、角度に関してはProtractor という測定アプリを使用させてもらいました。
手がぶれてしまったのである程度の角度の算出となります。ご了承ください。
形状 | 幅 | 深さ | 角度 | |
プリコー(Precor) | V字型 ※丸みあり | 10cm | 5cm | 55°程度 |
ハンマーストレングス(HAMMER STRENGTH) | V字型 ※丸みなし | 10cm | 4.5〜5cm | 60°程度 |
トルク(TORQUE) | 軽いコの字型 | 10cm | 3〜3.5cm | 50°程度 |
プリコー(Precor)
形状 V字型 ※丸みあり
幅 10cm 深さ 5cm
角度 55°ぐらい
ハンマーストレングス(HAMMER STRENGTH)
形状 V字型 ※丸みなし
幅 10cm 深さ 4.5〜5cm
角度 60°ぐらい
トルク(TORQUE)
形状 軽いコの字型
幅 10cm 深さ3〜3.5cm
角度 50°ぐらい
ベンチプレス向き爪ランキング
トルク(TORQUE)
1位はトルクに決定しました。やはり爪の深さの程度もさることながら、形状が軽いコの字型ということもありラックアップのしやすさはダントツです。
デメリットとしてあえていうなら、幅の広さがあり開始前のフォームセットでバーベルがズレてしまう事です。
ただし、高重量になる程バーベルはズレにくいので問題はないかと思います。
プリコー(Precor)
角度が似たような数値だったので2位のプリコーは3位のハンマーストレングスと迷ったのですが、これもなかなか深い爪です。
ただ、ハンマーストレングスと違うのは丸みがあるため少し押し付ければ爪に入ってくれる(ような気がする)のでコチラを選びました。
ハンマーストレングス(HAMMER STRENGTH)
予測していたハンマーストレングスの爪が噂通りの結果となりました。
角度もさることながら、爪の形状自体も角ばっていました。
実際にベンチプレスを行なってみると重量が軽いうちは難なくできていたのに、高重量になるとハンマーストレングスの柔らかいシートが沈みだし角張った爪の角に当たりだします。
爪とシートのダブルパンチで断トツの1位にさせてもらいました。
※シートは今回の判定には関係ないような気がしますが重要な要素かと思います…
どの爪でもできる簡単ラックアップの方法
引っかからないように爪の位置を下げる事もできますが、できるだけラックアップでの力のロスをなくしていきたいですよね。
そこで簡単ラックアップのために直ぐできる方法とラックアップ技術について説明します。
直ぐ対応できる方法
もち幅を少しだけ変える(指1〜2本分程度)
ベンチプレス上級者になってくると指の1本分の違いでも感覚が変わってきますが、初心者の方であれば1〜2本分変えるぐらいはそこまで感覚は変わらないかと思います。ですので、幅を少し狭めに持つのをおすすめします。手幅を狭くする事で胸からバーまでの距離が変わるのでラックアップも引っかからなくなります。
一度試してみてはいかがでしょうか。
ベンチ下にプレートまたはマットを敷く
届かないのなら補えば良いんです。その補う方法はベンチ台の下へプレートまたはマットを敷くという攻略方法です。
時間に余裕のある方やラック使用制限時間のない方はこの方法がおすすめです。
ただし、注意点としてはジムのプレートを敷いて良いのか配慮が必要です。ここはジムの管理者に問い合わせてから行うのがベストでしょう。
もしダメならマイプレートを用意するか、マットがあればそちらを使用しましょう。
ラックアップ技術
ラックアップはパワーリフターが重要視している
ラックアップの技術に関してはこちらの記事で紹介していますので良ければご覧ください。
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まとめ
今回は朝活オジサンが通っているエニタイムフィットネスにおいてあるどのラックの爪がベンチプレス向き(ラックアップが楽)かを比較してみました。ベンチプレスをより追い求めていくと、たかが爪、されど爪と言わんばかりに太刀憚る(たちはばかる)問題になってきます。
エニタイムに通っている方のベンチプレスを成長させる一つのきっかけかもしれませんので参考にしてもらえればと思います。
以上いかがでしたでしょうか?
皆さんの参考になれば幸いです。
また次の投稿でお会いしましょう!